恋と窓シリーズ------恋と窓の位置関係02

恋と窓シリーズ

恋と窓の位置関係02

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「晴ーぅ!! 起きなさーい!」
遠くで母さんの声が聞こえる。布団でもぞもぞしながら置時計で時間を確認しようと腕を伸ばしたその時、ガチャリと部屋のドアが開く音がした。
「晴季! もう七時半よ!!」
母さんが朝のお手本スタイルのようにお玉を持った手を腰に当てて、仁王立ちしている。え、もうそんな時間なんだ。俺は慌てて起き上がろうとしたんだけど、なんだか肩がスースーして変だなと思ったら、真っ裸だった。
そういえば……。昨日を思い出して、俺は思わずバッと布団を鼻まで引き上げた。だって叶のエッチな顔が脳裏をかすめたから。顔が熱い。ぜったい今真っ赤になってるよ、俺。
「裸で寝てたの? まだ秋だからって最近ずいぶん寒くなってきたから、気をつけないと風邪をひくわよ?」
やばいっ。横目に母さんを見てみたら、変な顔で俺を見下ろしていた。
「う、うん。わかってるよっ」
―――ならいいけど…。早く着替えなさい。母さんは訝しそうにしばらく俺を見ていたけど、それだけ言って部屋を出て行った。
よ、よかった〜。変な顔はしてたけど、バレてはないはずだよな。俺はほっとため息をついて布団から出た。
うぅっ、寒いぃ。服着なくちゃ。
タンスへ布団を冠りながら下着とシャツを取りに行く。パンツを取り出して穿こうとしたとき、ふとアソコに目がいった。ソコには白いカピカピがついている。
これって、昨日の………。
俺は悲鳴が上がりそうになるのをぎりぎりで抑えて、布団をほっ冠ったまま着替えをひっつかんで風呂場へ走った。
シャワーを浴びる時間なんてほとんどなかったんだけど、それでも手際よく体を洗って学校までの道のりを自転車で激漕ぎしてどうにか遅刻は免れた。
今日は朝から疲れたぁ。だって、昨日は叶と……だったのに、自転車で激走だったもん。バスケ部の俺もさすがに疲れた。今日の体力ぜんぶ使いきっちゃった感じ。教室に入って自分の席に着いた途端に疲れがドッときて机に突っ伏してしまった。
忘れてたんだよね、俺。ものすごく急いでたせいか気が高ぶっていて、腰痛だったことをすっかり忘れてた。ずぅんと鈍い痛みが腰にきて、まともに座ることができずに授業中ずっと机に突っ伏したままほとんど動けなかった。あんまり俺がしんどそうだったから、先生も心配してゆっくり俺を寝かせて(ほったらかしにして)くれた。
「着替えしたくないな…。というか授業休みたい」
なかなか眠気が収まらなくて、うとうとしながら受けていた授業も、あっという間に体育の授業を残すのみとなっていた。休み時間も誰かと話をする気力もなく、ただただ睡眠を貪っていた俺だけど、さすがに体育をさぼって眠りこけるわけにはいかず、ため息交じりにげんなりしながら立ち上がった。女子が奇声をあげながら更衣室に向かっていったのを見流すと、ロッカーにジャージを取りに行って嫌々着替えを始めた。
「ほんとダルそうだなー」
ネクタイを外したところで、隣の席の陣野が話しかけてきた。
「なんか疲れることしたわけ?」
ぼんやりしていた俺は『うん、まぁ…』と曖昧に濁したんだけど、陣野の次の言葉にぎくりと身を強張らせた。
「だろうなぁ。その首元にあるのキスマークだろ」
「へ?」
焦って自分の首を見ようと顎を引いた。けど、いくらシャツの襟元を伸ばしても自分の首を直に見るなんて器用なことはできない。鏡で確認したくてもトイレに駆け込む時間の余裕もなかった。
叶のバカーッ!!
頭の中が恥ずかしさと焦りで信号みたく赤くなったり青くなったりした。たぶん顔も同じことになってる、と思う。陣野がそんな俺の様子を見て呆れ声を出した。
「気づいてなかったのかよ……。朝、鏡見なかったのか?」
「………じっくりとは…」
「ふぅん。……でもまぁお子様な晴季がついにねー」
陣野にニヤニヤ見下ろされて、キッと睨みつけた。俺は陣野より体が細いし背も低いから、いつも子供子供って馬鹿にするんだ。
「お子様ってなんだよっ」
「いーや別になんでも? ま、かわいそうな独り身の俺に今度誰か紹介しろよ。―――っと、やべ。チャイム鳴っちまうよ。急ぐぞ」
えっ?と時計を見たらチャイムが鳴るまで後三分しかない。
あーもう、今日は時間に追われてばかりだ!
慌てて着替えを続行。体をよく見てみたら他にもキスマークがいっぱい付いていてビックリしたけど、それに驚いて固まってる余裕はない。ジャージのファスナーを一番上までしっかり引き上げて運動場に走り出た。
秋でよかったぁ。夏だったら半袖だし、体育休まなきゃならないところだった。
運動場まで今度は足で激走して、ぜぇぜぇ荒い息をついたところで、くらりと目眩がした。目の前が灰色一色になる。
ヤバイかも――!
そう思った時には遅くて、足からかくんと力が抜けた。さっきまでニヤニヤ笑われながらも一緒に走ってきた陣野の顔が一瞬にして真っ青になって、俺のところに駆け寄ってくるのが見える。
あぁ、地面に落ちちゃうな。
景色がゆっくりスローモーションのように流れて、俺らしくもなく冷静にそう思ったんだけど、地面にぶつかる衝撃の代わりにきたのは、ぐっと抱き締められる感覚。
叶だったらいいな……。非常事態なのに、のほほんとそんなことを考えてしまった。
でも見上げたところにあった顔は、当たり前だけど陣野だった。
「お前なにヘラヘラ笑ってんだよ……」
陣野がほっとしてるような怒ってるような、そんな微妙な表情で言った。この学校に叶がいるわけないのに、陣野が叶だったらなんて考えた自分に、俺はおかしくなって笑ってしまった。陣野が奇妙に思って当然だ。
未だ怪しげに見てくる陣野に、俺はヘラヘラからニッコリに笑顔を変えた。
「ごめん。助かった」
やっと陣野が安心した顔になって、俺を抱き起こしてくれる。
「お前がんばりすぎなんだよ。次からはセーブしろよな」
…………がんばりすぎ? って、昨日のこと――!! 顔が一気に火照って恥ずかしくて顔を手で覆った。
そんなこと言われても……。俺はがんばったんじゃなくて叶が―――。そう言い返したかったけど言えるわけない。
「――――――わかった…」
なんとかそう言ったところで授業の開始チャイムが鳴った。エントランスに目を向けると、女でのんびり屋さんの体育の先生がこっちに歩いてくるのが見える。
「なんか不服そうな言い方が気になるけど……。まぁいい、それより具合悪いんだろ。授業休んだ方がいいんじゃないか?」
陣野も先生が来たことに気づいたようで、心配そうに俺を覗き込んだ。
確かにちょっと走っただけでクラクラしちゃったから、このまま授業なんて受けてたら救急車のお世話になってしまうかもしれない。
「今日は一千メートル走だって先生が言ってたな……」
「ああ。タイム計るって前の授業で言ってたけど、今日はやめとけ。また、ぶっ倒れたらシャレになんねぇ」
「だよね……。でも次の授業で一人だけタイム計るのしんどいなー」
「バァッカ。どっちにしろ今日走ってもダリィだろ」
「うぅー…。仕方ないかぁ」
陣野は俺の気が変わらないうちにと思ったのか、急かすように俺の背中を押して、先生のところに付いて行ってくれた。
体調はよろしくなくても風邪でも熱があるわけでもないから、先生に休んでもいいって許可をもらえるか不安だったけどそこは陣野が、俺が朝から調子が悪くてさっきも倒れそうになったということを、身振り手振り使ってちょっと大げさに説明してくれたおかげか、すんなり見学していなさいと言われた。
陣野は本当に心配してくれて、保健室まで送ってやるとまで言ってくれた。でもそれはちょっと申し訳ないので、立っていられないほど辛くなったら自分ひとり行くからと言ったら、行くとなったらまず俺に声をかけろと真顔で言われて渋々頷いた。
陣野ってば、なにがなんでも付き添いに来るつもりだよ……。
ほとんど動揺してないふうに見えた陣野だったけど、きっと俺が倒れたのを目前にして驚いちゃったんだろうなぁ。そう思い至って、改めて心配かけてごめんと言ったら、水臭いからやめろと怒られた。
うーん、陣野っていい奴だなぁ。
「部活も休めよ? 俺、家まで送っから」
またもやいい人っぷりを発揮しながら陣野は授業へ戻って行った。
そんなに俺って頼りないかなぁ。ということは……、あれ? 陣野がいい人というよりかは、俺のことを子供扱いしてるだけ―――?
うぅ、あとで陣野に聞いてみよう……。



***



陣野は宣言通りしっかり家まで送ってくれて、なおかつ俺が玄関のチャイムを押して家の中まで入っていくのを見届けるまで帰らなかった。陣野には今日なにかと助けられたし、家にあがってジュースでも飲んでいってほしかったんだけど、陣野は用事があるからとすぐに元来た道を戻って行った。
暇だからいてほしかったのに……、残念。
がっくりしつつキッチンに顔を出して母さんにただいまと言ったら、母さんはちょっと驚いていた。
「どうしたの? どこか具合でも悪いの?」
こんな時間に帰るはずのない俺が早めに帰ってきたことに母さんは心配そうに顔を曇らせたけど、熱がなくて風邪でもないことを知ったとたん『体調を崩すなんて珍しいこともあるのね』といつもみたいな笑顔に戻って、それでも油断はならないからとベッドに押し込まれた。
まだ五時なんだけどなぁ。こんな時間に寝れないよ……。
しばらくベッドでもぞもぞしてたら、いくら頭が冴えてても体はやっぱり疲れていたみたいで、目を閉じているうちにいつの間にか眠っていた。
それからそのまま数時間。目が覚めたらもう真っ暗で、ギョッとして布団を跳ね上げた。
やばいよっ。今日は叶の部屋に行くって決めてたのにっ。今何時かな……。
暗闇に目が慣れなくて手探りでライトスタンドのボタンを押した。ほのかな明かりのなか目覚まし時計を見ると八時だった。
この時間だったらまだ叶のやつ起きてるよな。急いでパジャマから部屋着に着替えて窓をからりと開けた。思ったとおり三階の窓は明るかった。
よかったぁ、さて今から行くからな、叶―――。
……………………………アレ?
な、ない! ないよっ!! アレがない!
あるはずのモノがそこになかった。
え、ええええええええええええええ!!
俺は声には出さなかったけど、頭のなかが一気にパニックでパンクしてしまいそうになった。
わ、忘れてたっ!!
何を忘れてたかって、ハシゴが叶のところにあることを忘れてた!! これじゃ登れないよぉ。せっかく叶の部屋を見たかったのに……。この時間じゃいくらお隣さんとはいえピンポーンと玄関からお伺いするには失礼だし、母さんもきっと外に出してはくれない。
うぅー…。自分のあまりのマヌケぶりに涙が出そうになってしまった。
叶ぇええ。会いたいよぉ…。せっかく楽しみにしてたのに、こんなのあんまりだぁ。ヘビの生殺し(?)だよ。
あまりにショックで窓の傍に立ったまま動けない。
どうしたらいいかな……。今からハシゴなんて作ったら夜中になってしまうし、それ以前に材料がない。叶にハシゴを下ろしてもらうのがいいけど、電話するにも時間が遅いもんなぁ。俺も叶も携帯電話持ってないから、かけるとなれば自宅しかない。あまり遅い時間だと迷惑になってしまう。
俺はまるで全世界の不幸を背負ってしまったみたいに、へなへなと地べたに座り込んだ。
会いたいよ、叶。ぐすぐす言いながら俯いていたんだけど、そのとき天の声が―――。
「晴季?」
勢いよく上を振り向いたら、叶がこちらを見下ろしていた。叶を呼びかけたら泣きたくなっていたそのままの声が出た。
「叶ぇ…」
「どうしたの?」
「――ハシゴがない」
「うん?」
「叶の部屋に行こうと思ったらハシゴがなかった」
「ああ、そういうこと……」
「そっち行っていい?」
叶がちょっと考える風に首をかしげて『体大丈夫なの?』と聞いてきたから、俺はそれまで体調が悪かったことを隠して、力強く頷いた。だって、大人しく家で寝ているより、叶の部屋に行った方がぜったい気分がいいだろうし、体もよくなるはずだ。病は気からって言うもん。
ちょっとの間、俺の顔をじっと見ていた叶だったけど、昼寝をして体調のいい俺の顔を見て大丈夫だと判断したのか、『ちょっと待ってて』と部屋に戻ると、ハシゴを出してきてくれた。ハシゴは足を置く部分が木でできていて、木の両端に開けた穴に縄を通して繋げている。叶はハシゴが壁にぶつかって音が鳴らないようにスルスルと静かに下ろしてくれた。
「まるでラプンツェルだ」
恐る恐る地面を見ながら時間をかけてハシゴを登り切った俺を見て叶は笑った。
「ラプンツェル?」
「そう。僕は塔の上で王子様を待つ娘みたいだから」
「ふぅん? 俺は織姫と彦星みたいに思ったかなぁ」
思ったまま言った俺に叶は顔をしかめた。
「それはちょっと嫌だな。年に一度しか会えないなんて寂しいよ」
「うぅ、確かに……。俺もそれは嫌だ」
でしょ? と叶はまた笑って俺に座布団を出してくれた。
「ちょっと待ってて? なにか飲み物入れてくるから」
叶は俺を置いて部屋を出ていった。俺はとくに何をするでもなく、初めて来る叶の部屋をキョロキョロ見渡した。まだ作りたての部屋は壁や床に木を使っていて、自然のいい香りがする。俺が入ってきた西側の出窓とは別に南側にも大きな窓があって、こちらは壁一面のほとんどを占めている。
部屋を暗くしたら星がよく見えるだろうなぁと思っていたら、叶が戻ってきてテーブルの上にジュースを出してくれた。ありがとうと言って俺はグラスに口をつけた。
おいしいな。そう言えば夕ご飯まだ食べてなかった。あまりお腹はすいてないけど。それでも起き抜けで喉が渇いていたから、一気にジュースを飲み乾してしまった。
「もう一杯いる?」
叶がジュースを勧めてくれたけど、プルプル首を横に振った。本当はちょっとほしいかな。でも淹れてもらいに行ってる時間がもったいない。それより叶としたいことがあって来たんだ。俺はテーブルに手をついて身を乗り出した。
「あのさ、昨日は見る余裕がなかったけど、今日は久しぶりに一緒に見たいんだ」
叶がなんのこと?と首をかしげる。俺はもどかしくてさらに叶に詰め寄った。
「星座だよっ。最近部屋に来ることなかったからさ。ね? 早く」
途端に叶が困った顔になって眉を下げた。
「晴季…。ごめん。部屋が変わったから星座のシールないんだ」
「へ?」
「まだ天井にシール貼ってないんだよ」
「わ、忘れてた……」
そうだった。一緒に見ていたのはリフォーム前に叶が寝ていた二階の部屋だった。気づいたとたんジワッという音が聞こえたような気がした。視界が水でグラグラ揺れる。
「晴季―――」
叶がテーブルを横切って俺の傍まで来てくれた。そっと抱きしめられる。
「そんなに楽しみにしてくれていたんだ」
「……うん。だ、だってさ。別々の部屋でも一緒にいるみたいだって言ってくれたから」
自分でも何を言っているのか分からないような言葉だったけど、叶はちゃんと頷いてくれた。
「そうだね。そう言ったのは僕だ。星座を観ながら、また僕と一緒に観ること楽しみにしていてくれたんだ?」
俺は腕に力を込めて叶を抱きしめ返した。そしたら叶は俺を抱きしまたまま、床にコロンと仰向きに転がった。
「窓を見てごらん?」
そう言われて、天井しか見えないよと言い返そうとしたら、天井ではなくて見えたのは南側の大きな窓だった。窓は少し傾斜していて、窓際に寝転がるとちょうど真上に窓がくる。今は部屋が明るいから夜空はほとんど見えないけれど、電気を消したらきっと星が瞬いているはずだ。
「うわぁ…」
「父さんに無理やり頼んで、すこし斜めにしてもらったんだ。そうしたら、こうして星を観ることができるでしょ? シールはないけど、本物の星を観ることができるから。―――でもね」
叶は俺の方を向いた。
「晴季も一緒の星座を観て、僕のことを思ってくれていたと分かったから、俺も星座のシール貼り直すよ」
「いいの?」
「もちろんだよ。晴季も手伝ってくれるよね?」
「うんっ」
俺たちはにっこり微笑み合った。叶は身を起こすとテーブルの上にあったルームライトのリモコンをとって明かりを消した。見上げた窓の向こうには思ったとおり星空が広がっていた。山の上で観る星空には数も光の強さも敵わないけれど、俺としては隣に叶がいて、叶と一緒に観れるということが何より幸せだった。
「ありがとう、叶」
星を見せてくれたことも、一緒にいてくれることも。
「こちらこそ」
叶はまた俺をきゅうと抱きしめてくれた。
それから二人で叶のベッドを窓際に運んで、その上に並んで仰向けに横になる。ベッドと言ってもマットレスだけだから、引きずっても床に傷がつかないし、押して移動させるだけで簡単だ。
そういえば以前なんでマットレスだけなのか聞いたことがあって、そしたら叶がアレをするときガタガタうるさくならないでしょと言ったのを思い出して、思わず顔に血が上ってしまった。ふと目の前が影になったと思ったら、叶が俺に覆いかぶさって顔を覗き込んでいる。
「どうしたの? 顔が赤いよ?」
「えぁ、あ、その……」
「その?」
「ちょ、ちょっと熱があるのかなぁ…?」
「そっか…。ごめんね? 腰だいじょうぶ?」
「う、うん」
叶は申し訳なさそうに眉を寄せて、小鳥がするみたいな小さなキスを額にくれた。そしてまた横になって俺を引き寄せると、自分の肩の上に俺の頭を乗せた。
叶と距離が近くなって余計に顔が赤くなりそうだよ。心臓までバクバクいってきたし。叶に気づかれないかな……。ちらりと叶を見上げると、ふんわり微笑まれた。
うぅー…。俺がその笑顔に弱いの分かっててそんなに笑うのかなぁ。だとしたらズルイィ。
「来年の夏には一緒に天の川見ようね?」
俺の気持ちを知ってか知らずか、叶は俺に笑顔を向けたままそう言う。
だからニッコリされたままだったら、嫌とも何とも言えなくなるじゃないか。もちろん叶の言うことはいつも賛成なんだけどな。
「うん。来年は晴れるといいなぁ」
「きっと晴れるよ」
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